まんまる猫

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足もと

 パラリンピックのスノボ競技で、成田緑夢選手が金メダルを獲得した後のインタビューで彼が話した言葉が心に残りました。

 スポーツ一家に生まれ、オリンピックを目指していた彼が大怪我を負い、どん底状態から這い上がっていくという壮絶な日々の中で考えていたことのようです。

 彼は「未来なんて考えられなかったから、ただ足もとだけを見てきた」というような話をしていました。彼の言う「足もとだけを見てきた」というのは、「今やれることを必死でやった」ということでしょう。

 

 選手生命を絶たれるような大怪我から不死鳥のように蘇った緑夢選手は希有の存在かもしれませんが、・・・でも、彼の言葉は「打ちのめされたその後」を生きるためのヒントをくれる気がします。

 

 怪我だけではなく、心に大きな打撃を受けた時にも、全ての動きが止まってしまう・・・。だから、遠い未来のことなんか考えられないし、考えてみたところで絶望の闇しか見えませんよね。・・・そんな時には無理に動かなくてもいいんじゃないかなぁ・・・。

 

 もし、少しだけ動けるようになった時には、遠くを見ずに足もとだけを見る・・・。今の自分にやれそうなことがあるなら、まずそれをやってみる・・・。そういう中で、何か見えてくるものがあるかもしれません。

 

 

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